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洋上の石油・ガスプラットフォームに多用されているステンレス鋼配管は、その特性である優れた耐腐食性により様々な目的・用途に使用されています。
最近では、他の素材を用いて腐食問題に取り組む研究もなされていますが、洋上という過酷で特殊な条件下で現実的に選択されている代表的な配管材料は、SUS316ステンレス鋼です。
尚、世界の主要な洋上石油・ガス産出地帯において、ステンレス鋼配管の腐食問題が長年に渡り観察・調査されており、その結果配管のメンテナンスに関して多額なコストと時間を費やしていることが判っています。

ステンレス鋼の代表的腐食現象の一つである「孔食」とは、鋼材の表面が局所的に点、又は孔状に深く侵食される現象です。
海水中の塩化物イオンの影響で、ステンレス鋼の形成されている不動態皮膜が局所的に破壊され、小さな穴が配管表面に形成されます。
こういった現象は継続的に成長し続け、配管壁の貫通により漏れをもたらす可能性が有ります。
しかし、孔食腐食は容易に発見することが出来ます。
不具合初期の微細な個々の穴や、進行したより深く貫通した孔を目視により確認することが出来ます。

代表的腐食問題のもう一方の現象である「隙間腐食」はフランジの接合部・パッキンの合わせ目、ガスケットの隙間など海水等の液体が停滞している箇所で腐食が進行する現象です。

隙間の内部では、酸素の供給が不十分となるため、外部との間で酸素濃度に差が生じることによりステンレス鋼表面に形成されるはずの不動態皮膜(酸化皮膜)が出来にくい環境が生まれ、そこから腐食が発生します。

尚、この腐食については外部からの観察が困難な場所に発生するため、配管腐食問題の中でもより深刻な問題点といえます。

特に、プラスチック製の配管クランプにおいては、過酷な外部環境下で隙間内での濃縮により、隙間腐食を起こしやすい傾向に有ります。
隙間腐食は、最終的にステンレス配管の壁を貫通するに至ることにより、高引火性の液体や化学物質の漏れとなり、有害で深刻な結果を招くことに繋がります。

オフショアにおいて、配管サポートとしてクランプを使用する際には、抗腐食性能及び安全性を十分考慮の上、適切な材料の選択が必要です。